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【支援先サロン取組紹介】AOE株式会社

支援先サロン取組紹介 AOE株式会社 支援先サロン取組紹介
【取材・執筆協力】 AOE株式会社・東京都美容生活衛生同業組合

BA東京美容コンソーシアムは、公益財団法人東京しごと財団から「団体別採用力スパイラルアップ事業」を受託し、支援先25サロンを対象に支援を行っています。
この度、支援先サロンであるAOE株式会社の川崎まい先生にインタビューを行いましたので、今回はそのインタビュー内容をもとに、サロンの特徴や、採用の現況などについて、好事例としてご紹介します。

AOE株式会社は平成19年の設立から、まつ毛エクステという新しい分野で成長を続けてきた企業である。運営するブランドの「EYELA」は全国に30店舗以上あり、多くのモデルやタレント、インスタグラマーが訪れる人気店だ。AOE株式会社の凄さはハイクラスの技術を提供するために実施される、サロンデビューまでの徹底した社内教育にある。自社内に研修センターを持ち、「理念や学科の研修」、「モデル練習」、「学科試験」、「商品知識やオプションメニューなどエクステ以外の技術や知識の取得」、「入客のための試験」の5ステップを経て、初めてアイドレッサーとしてデビューすることが出来る。「EYERA」のキャッチフレーズは「make you smile,make you heroine(お客様をヒロインに)」。まつ毛エクステに対する高度な技術と知識を持つ施術者が、お客様を笑顔が美しいヒロインへと変身させるのだ。

支援先サロン取組紹介 AOE株式会社

女性活躍企業としてワークライフバランスを大切に

まつ毛エクステの施術は長時間に及び、「EYELA」がまつ毛エクステの繁盛店である以上、長時間労働が存在するのかというと、そうではない。AOE株式会社は、2018年1月26日に「TOKYO働き方改革宣言企業」として承認されている。「TOKYO働き方改革宣言企業」とは、都内企業の働き方改革の気運を高めていくために東京都が創設した制度で、宣言企業は、従業員の長時間労働の削減や年次有給休暇等の取得促進に関する目標と取り組み内容を宣言書に定め、全社的に取り組む必要がある。AOE株式会社では、「女性がより活躍できる社会」を創ることを企業ビジョンとしており、女性が働きやすい環境作りに注力し、従業員のライフワークバランスの推進を目指した改革に取り組み続けている。残業時間は一番長い時で30時間程度。ただ、この30時間という時間も現在は減少傾向にあり、基本的には閉店時間に合わせて業務が終わるように予約を切り、スタッフが閉店と同時に帰ることが出来るようにしているという。SNS等で周囲の雇用環境が共有される現代では、残業時間や雇用環境に対して、新卒は特に敏感になっている。そして、SNS世代ともいうべき新卒のスタッフが比較する対象には、美容業界ではない他業種も含まれる。業界として、他業種の雇用環境と比較されることを認識しなければならないと、今回インタビューを行った川崎まい先生は言う。スタッフ全員が納得できる環境を作ることがベスト。サービス残業が当たり前となっていた業界だからこそ、自社は違うと証明し、努力し続けなければならないのだ。

女性が輝くライフステージに合わせた働き方

現在、AOE株式会社の女性社員率は100%。女性だけの企業だ。女性比率の増加に合わせて、女性中心でライフステージに合わせた働き方やスキルアップを設定していく方向にシフトしていったという。例えば、子育て中や自宅からの通勤時間などの家庭環境に合わせて、週30時間、1日6時間勤務の時短制社員などがわかりやすい例だろう。働き方はスタッフによって理想が異なる。自分がどのような働き方を理想としているか、都度相談してもらうようにしているそうだ。スタッフからの要望に合わせて、経営サイドは実現の可能性を探り、自社の働き方のフォーマットを見ながら折り合いをつけるようにしている。ただし、すべてのスタッフが自由な働き方が可能とすると、スタッフ間に不和が生じかねないため、一定の実績を必要とするようにしている。こうすることで、スタッフの生産性の向上やモチベーションアップにもつながっている。そして、実績を経て、新しい働き方を提案してくれるスタッフはとても重要で、他のスタッフも「あんな働き方もあるんだ」と刺激に思うようになり、また、生産性の向上に繋がっていくのだ。

定着・採用の状況

新型コロナウイルスの感染拡大による影響もあるだろうが、雇用環境整備の成果として、今年度は離職者数が例年の半数以下に抑えられているという。また、採用面では、中途採用が成功し、月に12名の応募者がいた月もあったそうだ。また、採用者のうちの一人はママ美容師だという。女性活躍企業として、妊娠・出産を経て戻ってくる環境を整えたため、今では年間4~5人のママ美容師が企業内に生まれている。ライフステージが変わっても安心して働くことが出来る環境があるからこそ、採用も定着もうまくいっているのであろう。

団体課題別スパイラルアップ事業の感想について

スパイラルアップ事業に参加した理由としては、コンサルティングに働き方改革について相談したかったのと、各種労働関係の最新の情報を知りたかったからだという。実際、事業が始まってから、女性活躍を進めるための、多様な働き方などについて、コンサルタントに相談することが出来たという。女性活躍につながる「働くパパママ育休取得応援奨励金」などについて知ることが出来たのもうれしいことだったそうだ。講習面では、メンタルヘルス講習会にメンタルヘルスに対して従業員を参加させたところ、ぴったりとはまり、状況が改善されたという。

今後の展望について

今年度は新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、都市部の店舗が特に打撃を受けた。その一方で、銀座に来ていたお客さんが地元の所沢の店舗に来るというパターンが多くみられた。リモートワークの定着によるものだという。それも踏まえて、今後は地域密着型の郊外の店舗経営というものも考えていきたいという。また、まつ毛エクステ業界も競争が激しく、付加価値や差別化により力を入れていきたいそうだ。
今回のインタビューを通じて、AOE株式会社はお客様もスタッフも、笑顔で輝かせることが出来る企業として今後も進んでいく、そんな気がした。

【取材協力先】
AOE株式会社 川崎まい先生 https://aoe-co.net/

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